1しくみ(3分でわかる)
登場するのは4つだけです。むずかしい部分は全部 Claude が担当します。
Claude デスクトップアプリ(Code)
あなたの Mac の上で、代わりに作業してくれるアシスタント。
video-use(スキル)
動画編集のやり方を Claude に教える「ノウハウ集」。無料で公開されています。
ffmpeg
動画を切る・つなぐ・書き出すための道具。あなたは触りません。Claude が使います。
ElevenLabs
動画の音声を文字にするサービス(無料枠あり)。Claude はこの文字を読んで、どこで切るかを決めます。
- 動画をフォルダに入れる
- →
- 文字起こし
- →
- Claude が構成を提案
- →
- あなたが OK
- →
- 書き出し
- →
- Claude が自分でチェック
- →
- 完成!
Claude は動画をずっと「見る」わけではなく、文字起こしと、必要な場面の静止画を読んで編集します。だから話の内容に合わせて、言葉の切れ目できれいにカットできます。
2用意するもの
3最初の準備(1回だけ)
ここだけ少しがんばりましょう。2回目からは不要です。
-
アプリを入れてログイン
claude.ai/download から Mac 版をダウンロード → 「アプリケーション」に入れて起動 → Claude のアカウントでログインします。
-
「Code」に切り替える
ウィンドウ左上の </> アイコン(Code)をクリックします。となりの吹き出しアイコンは普通のチャット(Chat)で、動画編集には使えません。「アップグレード」と表示されたら、有料プランへの登録が必要です。
2+ New2026-10-18_ランチランチ動画のハイライト旅行旅行まとめ+/video-use このフォルダの動画を、3〜5分のハイライトにしてください。3 This computer 4 2026-10-18_ランチ 5Auto モデル- 1</> アイコン=Code(動画編集はこちら)
- 2+ New:新しい会話(セッション)を始める
- 3This computer:自分の Mac で動かす
- 4フォルダ:クリックして動画のフォルダを選ぶ
- 5モード(Auto など):どこまで自動でやるか
2026年10月時点のアプリをもとにしたイメージ図です。実際の画面は、バージョンや表示言語によって少し違います。
-
Homebrew を入れる(ターミナルを使うのはここだけ)
Homebrew は、Mac にソフトを入れるための定番ツールです。ffmpeg などは、このあと Claude がこれを使って入れます。
- ⌘ + スペース を押して「ターミナル」と入力し、Enter
- 下のコマンドをコピーしてターミナルに貼り付け、Enter
ターミナルに貼り付けるコマンド/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
- パスワードを聞かれたら、Mac のログインパスワードを入力して Enter。入力しても画面には何も表示されませんが、正常です。
- 「Press RETURN」と表示されたら Enter。10分ほどで終わります。
- 最後に「Next steps」と表示されますが、その設定は次のステップで Claude がやってくれます。ターミナルは閉じて OK です。
-
Claude にセットアップを頼む
Code の画面で、3が「This computer」になっているのを確認し、4のフォルダ名をクリックしてフォルダを選びます(「書類」など、どこでも大丈夫です)。そして下のメッセージをコピーして送信します。
Claude に送るメッセージhttps://github.com/browser-use/video-use をこの Mac にセットアップしてください。 ・Homebrew はインストール済みです。PATH の設定がまだなら、それもお願いします。 ・まず install.md を読んで、その手順どおりにインストール、ffmpeg の準備、スキルの登録、ElevenLabs の API キーの設定をしてください。 ・API キーが必要になったら私に聞いてください。 ・パスワードが必要なコマンドがあれば、ターミナルに貼り付けられる形で教えてください。私が実行します。 ・私はエンジニアではないので、説明は短く、やさしい日本語でお願いします。 ・終わったら、動画の処理はせずに「準備完了」とだけ教えてください。
作業中、Claude が「このコマンドを実行してもいいですか?」と確認してきます。内容を見て許可(Allow)を押してください。
Claude がコマンドを実行しようとしていますbrew install ffmpegDeny(拒否)Allow(許可)イメージ図です。何をするコマンドかわからないときは、いったん拒否して「今のは何をするコマンド?」と聞いても大丈夫です。
-
ElevenLabs の API キーを渡す
途中で Claude が「API キーを貼り付けてください」と聞いてきます。
- elevenlabs.io の API キーのページを開き、登録・ログインします。
- 「Create API Key」(API キーを作成)を押します。権限を選ぶ画面が出たら、Speech to Text(音声→テキスト)を許可します。
- 表示されたキー(長い英数字の文字列)をコピーし、Claude の入力欄に貼り付けて送信します。
注意API キーはパスワードと同じです。人に見せたり、スクリーンショットに写したりしないでください。
-
アプリを再起動して完了
Claude が「準備完了」と言ったら、Claude アプリを一度終了(⌘ + Q)して、もう一度開きます。これで準備はおしまいです!
4動画を編集する(毎回の流れ)
ここからは、ターミナルは一切使いません。
-
動画を1つのフォルダにまとめる
例:「ムービー」の中に「2026-10-18_ランチ」というフォルダを作り、その日の動画を全部入れます。
元の動画は書き換えられません。完成した動画や作業ファイルは、そのフォルダの中にできる「
edit」フォルダに入ります。 -
新しいセッションを始める
2「+ New」をクリック → 3が「This computer」か確認 → 4のフォルダ名をクリックして、さっきのフォルダを選びます。
-
モードを選ぶ
5で、Claude にどこまで自動でやってもらうかを選びます。途中で変えることもできます。
モード どうなる? Manual 何かするたびに確認してきます。安心ですが、クリックの回数が多くなります。最初の1回で様子を見たいときに。 Accept edits ファイルの作成や変更は自動。コマンドを実行するときだけ確認してきます。 Autoおすすめ 危なそうな操作だけ止めて、あとは自動で進めます。動画編集ではこれが一番ラクです(表示されない場合もあります)。 Plan 計画を立てるだけで、実際の作業はしません。 -
お願いを書く
先頭に
/video-useと書くと、動画編集スキルを確実に使ってくれます。あとは普通の日本語で大丈夫です。例1:ハイライト動画/video-use このフォルダの動画を、3〜5分のハイライト動画にしてください。日本語字幕つき、BGMはなしで。
例2:旅行のまとめ/video-use 旅行の動画を、テンポのいい2分のまとめ動画にしてください。BGMは music.mp3 を使って、会話のところは音楽を小さくしてください。
例3:話している動画を聞きやすく/video-use 話している動画です。「えー」「あの」や言い直しを削って、聞きやすくしてください。
-
質問に答える
Claude はまず動画を調べてから、質問してきます。選択肢をクリックして答えるだけです。迷ったら「おすすめ」と書いてあるものを選べば、だいたい大丈夫です(実例は5章を見てください)。
-
編集方針を確認する
構成・長さ・字幕のスタイルなどの方針が出てきます。よければ「OK、それでお願いします」と返事します。変えたいところがあれば、そのまま書いてください。
video-use は、あなたが OK するまで編集を始めません。
-
待つ
動画の長さによって、数分〜1時間以上かかります。終わると通知が来ます。
待っている間はMac をスリープさせない・ふたを閉じない・Claude アプリを終了しない、の3つを守ってください。
-
見て、直してもらう
完成した動画を見て、気になるところを普通の言葉で伝えます。
- 「1:08〜1:19 は削除してください」
- 「最初にタイトル『〇〇』を入れて」
- 「2:30 の字幕『〇〇』は『△△』が正しいです」
- 「全体を4分以内にして」
- 「3:10 あたりの声が小さいので、大きくして」
コツ直したいところが多いときは、メモ帳に箇条書きでまとめてから一度に渡すとスムーズです。時間(分:秒)を書くのがポイントです。
-
仕上げ(必要なら)
- 「見た目が変わらない範囲で、ファイルを小さくしてください」
- 「iPhone で再生できる形式にしてください」
- 「このバージョンを v1 として、別の名前で残してください」
5実例:友人とのランチ動画
2026年10月に私(Antony)が実際に Claude で編集したときのやりとりです。
友人とのランチを Insta360(360°カメラ)で撮った動画を編集しました。実際は中国語で会話したので、日本語に訳して短くしています。私はターミナル版の Claude Code を使っていますが、デスクトップアプリの Code でも、やりとりの中身は同じです。
- 黒い服があなた、赤い服が友人で合っていますか?→ 合っている
- 会話に個人的な話があります。ハイライトではどうしますか?→ 楽しい話題だけにする(おすすめ)
- 字幕はどうしますか?(会話は広東語と英語のまじり)→ ハイライトだけに字幕をつける(中国語+英語)
- BGM は入れますか?→ 入れない。現場の音だけ(おすすめ)
ハイライトができました。
- 4分48秒、1920×1080、中英2か国語字幕、BGMなし。音量もそろえてあります。
- 構成:オープニングタイトル → 歩きながらの雑談 → お寿司屋さん → AI の話 →(中略)→「場所を変えてコーヒーでも」→ カフェ → 笑い声で終わり。
- 入れなかったもの:個人的な話。
- チェック済み:34か所のつなぎ目で、映像の飛び・音のプツッというノイズ・字幕の欠けがないことを確認しました。
字幕は自動認識なので、間違いがあれば時間と正しい言い方を教えてください。5分ほどで作り直せます。
(メモの中身:タイトルに場所を入れる/章タイトルをつける/字幕の修正いくつか/1:08〜1:19 を削除 など)
全部直しました(4分53秒)。
- タイトル、章タイトル5つ、字幕の修正、1:08〜1:19 の削除。すべて画面で確認済みです。
- 私の判断で変えたところが3つあります。たとえば、笑い声の途中で切れないように、カットを1.5秒ずらしました。気になるところがあれば教えてください。
できました。331 MB → 157 MB(半分以下)です。
- 3段階の圧縮率で試して、画質スコア(VMAF)の差が1点未満のものを選びました。
- 一番圧縮が難しい場面を100%に拡大して比べても、違いは見えません。
- 元のファイルは消していません。
私がしたのは、何を作りたいか伝える → 質問に答える → 出来上がりを見て直してほしいところを伝える、これだけです。360°カメラと広東語の会話という難しい素材でもここまでできたので、iPhone で撮った普通の動画なら、もっと簡単です。
6コツと注意
- 1本の動画につき、1つのセッション。1つのセッションで長く作業すると、Claude は古いやりとりを自動で要約して、細かいことを忘れてしまうことがあります。video-use は作業の記録を
edit/project.mdに残すので、新しいセッションで同じフォルダを開いて「前回の続きをお願いします」と言えば再開できます。 - 大事なやりとりは、その場でスクリーンショットを。あとから昔の画面を探すのは大変です。
- 音声は ElevenLabs に送られます(文字起こしのため)。人に聞かれたくない内容の動画は注意してください。
- 使用量には上限があります。Pro プランでは一定時間に使える量が決まっていて、長い編集だと途中で止まることがあります。時間をおいて「続けてください」と送れば再開できます。
- 4K の長い動画は、時間とディスクの空き容量が必要です。まずは短い動画で試すのがおすすめです。
- 気に入ったバージョンは、別の名前で残してもらいましょう。修正すると、同じファイル名で上書きされることがあります。
- 困ったら、そのまま Claude に聞く。「エラーが出た」「意味がわからない」と書けば、やさしく説明してくれます。
7よくある質問
左上の吹き出しアイコン(Chat)でもできますか?
できません。Chat はパソコンの中のファイルを直接扱えないので、</>(Code)に切り替えてください。
Windows でも使えますか?
使えます(Windows 版のアプリがあります)。Homebrew の手順(3章の3)だけ違うので、Code で Claude に「Windows で ffmpeg を使えるようにして」と頼んでください。
英語ができなくても大丈夫?
大丈夫です。日本語で書けば、日本語で答えてくれます。video-use の説明書は英語ですが、読むのは Claude なので気にしなくて OK です。
日本語の会話も文字起こしできますか?
できます。ElevenLabs の文字起こしは日本語に対応しています。
費用はどれくらい?
主にかかるのは Claude の有料プラン(Pro 以上)です。ElevenLabs には無料枠があり、私の使い方では今のところ無料枠で足りています。video-use 自体は無料です。
元の動画が消えたり壊れたりしませんか?
video-use は元の動画を書き換えず、edit フォルダに新しいファイルを作ります。それでも大切な動画は、念のためバックアップしておきましょう。